妻中便り

St. Andrew’s Seminar 2015 – Day 2: Here we sing our school anthem!

 

 

Today was the first day at St. Andrew’s Catholic College.  Students were all fine in time for school.  The first day was also a big day for them.  In the early morning they attended the senior school assembly and sang our school anthem in front of all the senior students.  And then they enjoyed their lunch with their host families and/or their school buddies, and in the afternoon they learned about Australia through a special lesson.

 

本日からいよいよSACC(Saint Andrew’s Catholic College)での学校生活が始まりました。

生徒たちは毎朝ホストファミリーに車で送ってもらったり、

あるいはホストシスターとバスに乗ったりしながら登校してきます。

今日は初日ながら全員が遅刻することなく、元気にやって来ました。

 

普段は登校して教務棟の前でバディの生徒たちと待ち合わせしますが、

今日は初日なので朝のうちは特別なプログラムに沿って動きました。

 

まずはこのプログラムを現場で引っ張って下さるMs. Morimotoからのガイダンスです。

今回のSACCでの非常に盛り沢山なスケジュールの紹介、

およびSACCでの過ごし方の注意点について、

日本語担当教諭でありまた自身も日本人であるからこその視点から、

英語でわかりやすくガイドしてくださいました。

その後、MacMaster校長を交えて記念写真を撮ってから、

歌のリハーサルを行い、高校生の集会に参加しました。

 

 

話者や演者は壇上に立って壇の下からの視線を浴びるのが我々がよく知る集会の形ですが、

ここSACCでの生徒集会は逆の形です。

スタジアムでの観客に対する選手のように、下から上の視線を浴びます。

これもまた学校間の文化の違いの一つと言えます。

 

 

集会は司会の生徒の進行のもと、

各種表彰、校内で起こっている様々なことの紹介、

教頭先生によるお話、そして最後に校長先生のお話(Principal's Address)と続きます。

印象的だったのは、順序がほぼ本校とは逆であること(表彰が最初、校長講話が最後)、

そして常にスライドが表示されていて、

話者によってはそれを利用して内容の補助が為されている点、

そしてとにかく間を置かずテンポよく進行している点でした。

本当に、すべてのことが異文化体験。

実際に異文化の中にその身を置いている限り、

それは異文化理解の教科書の中で生きているようなものです。

「百聞は一見に如かず」を生徒たちは実体験しています。

 

集会ではまず高校1年生の西岡さんが素晴らしい代表スピーチを行い盛大な拍手を浴びました。

その直後、25人の生徒たち全員で本校の校歌を合唱しました。

練習できたのは実質15分足らずでしたが、そこは普段から歌いなれた校歌です。

Redlynchの豊かな自然の中に大妻中野の校歌をしっかり響かせることができました。

最初は戸惑い気味だったSt. Andrew'sの生徒たちも、

徐々に興味深そうにその歌声に聴き入り、合唱後は大きな拍手を送ってくれました。

この合唱についてはその後、校長先生のお話の中でも再度取り上げられ、

その際にもう一度大きな拍手をいただきました。

 

 

今週のSACCはCatholic Education Weekという特別な期間にあります。

校名にCatholicと入っていることからも明らかなように、

いつどの期間でも学校がCatholicの理念をベースにしていることは変わりませんが、

定期的にこういった期間を設け、様々な集会やイベントを集中的に行うことで、

日常生活の中でどうしても背景的になってしまいがちなカトリックの理念や考え方を前面に引っ張り出し、

この機会に皆でremindする、

これはそのような取り組みであるようです。

 

本日はその取り組みの一環として、Lunch on the Lawnというイベントが開催されました。

することと言えば、名前の通り、「芝生の上で昼食」を食べること。

ただ、普段のように友達と一緒に、というだけでなく、

この日のランチに限っては家族も皆学校に招いて、自分の家族+友達だったり、

自分の家族+友達+友達の家族だったり、

皆で昼食のひと時を共有する、加えて保護者の皆様に学校の敷地内で時間を過ごしていただく、

そんな非常に有意義なイベントです。

とにかく様々な人の輪が学校の芝生の上のそこかしこで形成されて、

一言で言うととにかく“Happy”な光景がお昼休みの構内に広がりました。

それを一緒に眺めていたMacMaster校長曰く、「大妻中野ではちょっと難しいかもしれないね」。

確かに、これは広大な敷地を持つSACCだからこそできることでもあります。

地の利を生かした学校の取り組みという意味で、

St. Andrew'sの学校経営哲学が垣間見えるイベントでもあります。

 

 

また、基本的にLunchは各家庭がそれぞれLunch Boxを持参していますが、

校内で家庭科の先生が中心となってBBQの屋台を出したり、

あるいは外部の業者に委託してコーヒーの移動販売を行ったりと、

1時間に満たないこのランチタイムを盛り上げるために様々な工夫が為されていました。

 

 

Big Lunchの後、生徒たちは図書館に集合。

本日の午後はMs. Morimotoと外国語科主任でありイタリア語教諭のLucy先生による特別授業が行われました。

テーマは「オーストラリアについて知る」。

生徒たちはチームに分かれ、クイズ形式でオーストラリアについて学習しました。

 

 

上記に加え、今日は生徒たちにとってはschool buddyとの初顔合わせの日でもありました。

この日がいかに盛り沢山の1日だったか、おわかりいただけることでしょう。

school buddyは基本的には日本語の授業を履修している生徒で構成されていますが、

そこには様々な学年の生徒がおり、また様々な人種、様々な出自の生徒たちで構成されています。

もちろんその性格も様々です。

その中にはこれまで本校に留学に来てくれた生徒や、

来年の一月に本校に留学予定の生徒もおり、

また中には男の子のbuddy studentもいます。

 

This IS what we call "diversity."

 

この地では、これら全てが、良い経験に繋がります。

生徒たちはこのたった1日の間に感じた様々なインパクトを胸に、

今度は「コミュニケーションを楽しみながら実践できる場所」、host familyが待つhomeへと帰って行きました。

 

buddyについてはまた後日詳しくお伝えすることとして、

この辺で本日のレポートを終えたいと思います。

 

 

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