妻中便り

帰国生保護者_入学前懇談会

3月8日(土)午後、今年度も、この4月から本校に入学する帰国生の保護者懇談会が開催されました。これは、本校の帰国生教育の一環として、積極的に保護者を支援することを目的とした会です。入学前に、保護者同士が知り合い、それぞれの海外体験を共有することで、不安なく入学することができるようにという思いで、この会を開きました。

 

懇談会では最初に、本校の帰国生教育・英語教育のアドバイザーでもある服部孝彦・大妻女子大学大学院教授と海外子女教育振興財団の外国語保持教室アドバイザーで、公認カウンセラーの小木曽道子先生のお二方から、基調講演をいただきました。服部先生からは、帰国生の英語力を伸ばす上で保護者ができることについて、小木曽先生からは、思春期の帰国生をもつ保護者が知っておきたいことについて、具体的で実践的なアドバイスがありました。

 

服部先生からは、「帰国生が海外で身につけた英語力を保持、伸長させるためには保護者の役割が大切です。言語の習得と忘却には一定の規則があります。それを踏まえた効果的な学習があります。キーとなるのは読書、それも良質な英語を本で読むことです。」というアドバイス。

 

小木曽先生からは「帰国子女は大人とは異なり、日本に戻ってきた時に、"再入国ショック"(re-entry shock)を体験することがあります。子どもが日本に戻り、うまく海外での体験を活かせるようになるためには保護者の意識が大切です。思春期の子どもをポジティブに受け入れてください。」というアドバイス。

 

参加された帰国生の保護者の方も、お一人ずつ自己紹介され、海外生活での苦労、特にお子様の教育において心がけたことなどを紹介し合い、"キコク"の保護者同士だからこそ理解し合えると、皆さん、お互いに頷き合っておりました。この会で帰国生保護者としての今までの苦労を共有できたとという安心感から、会の終わりにはすっかり保護者同士、仲良くなり、子ども以上に保護者の方が入学が楽しみで仕方がないといったようです。

 

また、本校の帰国生教育の具体的な取り組みや保護者へのサポート体制などについて、改めてお話をいたしました。これまで100名以上の帰国生を卒業させた経験を踏まえたアドバイスを行うと共に、保護者がポジティブな気持ちでいることの大切さを改めてお伝えしました。 服部先生・小木曽先生とも帰国生を育てた保護者でもあります。また、お二方とも海外子女教育振興財団での英語保持教室と保護者の相談の中心的な役割を担う先生方であり、かつ本校の帰国生教育のアドバイザーでもあります。これから、本校入学後も継続して、お二人の先生方からアドバイスをいただけます。

 

参加いただいた保護者の方に改めて、この場をお借りして御礼申し上げます。これからの6年間、どんなストーリーが待っているのか、一緒にわくわくしながら、入学式を迎えたいものです。よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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